どうも福永( @kyosai365)です。
今回は「愛知県教員採用試験の教職・教養試験」をテーマに話をしていきます。
悩む人
少し勉強が進むと、誰でもこんな感じの悩みが出てきますよね。
実はこの悩みを無視して勉強を続けると、どんなに時間を費やしても点数がとれないかもです。
福永
ここでは、勉強を一通りした方向けに勉強方法を解説しています。
初めて勉強する人には少し難しいかもしれませんが、参考にはなるかと。
過去の出題傾向をまとめているため、勉強の方向性が合っているのかを知れますよ。
間違った方向に進んでいないか確認してみましょう!
関連記事:【合格率24%】愛知県教員採用試験 倍率の推移|対策ロードマップ
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愛知県教員採用 教職・教養試験の傾向
教職・教養試験は、一次試験に実施されます。
試験科目は「教職分野」と「一般教養分野」から15科目以上ありますよ。
試験時間は60分で、問題数は30問。
1問3点~4点の配点で、合計100点満点です。
まずは試験科目の特徴を押さえましょう。
試験科目
愛知県は、全国でも出題科目の多い自治体です。
その出題科目は15科目以上!
教職教養科目
- 教育原理
- 教育法規
- 教育心理
- 教育史
- 教育時事
教員として必要な知識から出題がありますよ。
全体の60%ほど占めるので、得点源にしたい科目ですね。
科目の特徴については「【まとめ】教員採用試験 教職教養を対策せよ|特徴や勉強方法を解説!」をご覧ください。
一般教養科目
- 人文科学:国語、英語、音楽、美術、体育
- 社会科学:日本史、世界史、地理、政治、経済
- 自然科学:数学、物理、化学、生物、地学
中学から高校までに勉強する科目から出題がありますよ。
馴染みのある科目が多いはずです。
- 一般常識
- ローカル
- コンピュータ
こういった知識に関する出題もありますよ。
詳しくは「教員採用試験 一般教養の科目を解説【ない自治体も】」をご覧ください。
見てのとおり、ハンパない科目数ですよね。
後述している出題傾向を把握して対策しましょう。
出題形式
全問マークシート(OCR)での出題です。
出題形式は、主に次の2つ。
- 空欄補充
- 正誤問題
選択肢は8~10個で多め。
次の問題を見てイメージをつかんでいきましょう!
空欄補充の例題
正誤問題の例題
合格点(ボーダー)
合格の目安は教養と専門合わせて130点~140点です(2020年)。
今までは点数が低くても、集団面接の評価が良ければ合格できていました。
しかし、2021年からは、点数だけで合否が決まります。
実際に2020年は新型ウイルスの影響で筆記のみで合否が決まっており、そのときの点数が冒頭で言ったものになります。
専門教養で点数が取れれば、その分、教養の負担が減りますよ。
- 専門:重点的に。
- 教養:頻出事項をサクッと。
こういった意識で勉強することが合格への王道です。
参考にしてくださいね。
愛知県教員採用 教職・教養試験の過去問
- 2020年(令和3年度)
- 2019年(令和2年度)
- 2018年(平成31年度)
教職・教養試験の過去問(例題)をまとめています。
試験科目の確認や出題形式の把握などに活用しましょう。
2020年(令和3年度)
2019年(令和2年度)
2018年(平成31年度)
なお、過去6年分の出題範囲を「愛知県教員採用 教職・教養試験マニュアル」で公開しています。
今やっている勉強方針が合っているのかを知るツールなので、時間を見つけて確認してみてくださいね。
愛知県教員採用 教職・教養試験の対策法
悩む人
少し勉強が進むと、誰でもこんな感じの悩みが出てきますよね。
余談ですが、勉強をするうえで「量」と「質」のどちらが重要だと思いますか?
僕の考えは「質」でして、教採でいえば、「出題傾向通りに勉強する」ことと思っています。
たとえ、どれだけ「量」を増やして(こなして)も、「質」が伴っていないと時間の無駄。
だからこそ、たまには勉強の方向性が合っているのかを確認したほうがいいんですね。
科目別出題数の把握
どの科目を勉強していますか?
結論からいうと、出題数の多い科目から勉強しましょう。
理由は簡単で、1問しか出ない科目に時間をかけても非効率だからです。
大学受験みたいに高得点が必要なら話は別だけど、現実は60点ほどでOKですからね。
なので、どの科目を勉強すれば点数が伸びるかを知ってください。
科目ごとの出題数は次のとおりです。
※2020年8月24日に2020年(令和3年度)のデータを追記しました。
科目 | 2020 | 2019 | 2018 |
---|---|---|---|
教育原理 | 5 | 5 | 7 |
教育法規 | 4 | 3 | 2 |
教育心理 | 1 | 2 | 1 |
教育史 | 2 | 2 | 2 |
教育時事 | – | 1 | – |
ローカル | 2 | 1 | 2 |
国語 | 2 | 2 | 2 |
英語 | 2 | 2 | 2 |
音楽 | 1 | 1 | 1 |
美術 | 1 | 1 | 1 |
保健体育 | 1 | 1 | 1 |
家庭 | 1 | – | – |
日本史 | 1 | 1 | – |
地理 | – | – | 1 |
経済 | 1 | – | 1 |
数学 | 2 | 2 | 2 |
物理 | 1 | – | 1 |
化学 | – | 1 | – |
生物 | – | 1 | – |
地学 | 1 | 1 | 1 |
一般常識 | 1 | 2 | 2 |
コンピュータ | 1 | 1 | 1 |
科目によっては出題がない年もあります。
そういう科目の勉強もしないほうがいいですよ。
とくに社会、理科は注意が必要!
頻出分野
重要度Aの分野を勉強していませんか?
それが間違った勉強法かもしれませんよ。
どの参考書にも「重要度(頻出度)ランク」がついているため、それを参考に勉強をしているかもしれません。
しかし、参考書のデータは全国平均なので、愛知県に当てはまるわけじゃないんですね。
過去の出題範囲がすべて
もし、僕が教育法規を勉強するなら。
- 教育基本法
- 日本国憲法
この2つを中心に勉強しますよ!
いや、この2つだけでもいいかもです。
なぜなら、100%出るから。
根拠がこちらです。
このデータは、過去6年間の出題範囲をまとめたものです。
見てのとおり、2つの法規は100%出ていますよね。
他の法規に手を出さなくても、効率よく点が取れそうですね。
参考書などでは、教育法規の出題率No,1は「学校教育法(重要度A)」となっています。
でも、愛知県では出ていません。
もし、あなたがこの事実を知らずに勉強を続けていたら、どうなっていたでしょうか?
無駄とは言いませんが、点数は取れていませんでしたね。
どれだけ量をこなしても、「質(出題傾向)」が分かっていないと点数は取れません。
少し勉強方針で迷ったら、出題傾向を振り返ることが必要です。
なお、他の科目についても「愛知県教員採用 教職・教養試験マニュアル」で出題範囲を公開しています。
時間を見つけて確認してみてくださいね。
愛知県教員採用 教職・一般教養まとめ
本記事では、愛知県教員採用試験の教職・一般教養をまとめていました。
ある程度勉強が進むと「本当に、この勉強で点数が取れるんだろうか・・・」と悩むときが来ます。
そこでは、無理して突き進まず、振り返ることが大切です。
出題傾向を無視して勉強を続けると、出ない科目・分野を勉強するので点数は取れませんよね。
勉強時間はどの受験者も同じです。
しかし、時間の使い方はそれぞれ。
無駄な時間を使わないためにも、今の勉強方針が合っているかを知ってくださいね。
なお、過去6年間の出題範囲を「愛知県教員採用 教職・教養試験マニュアル」でまとめています。
時間を見つけて確認してみてくださいね。
今回は以上です。