教員を目指している人
教職教養は重要ですよ。
なぜなら、出題数が多いですし、面接や論文でも知識が必要だからです。
そこで、この記事では、「教職教養の特徴から具体的な対策法」までを解説していきます。
福永
教職教養の中でも、特に重要なのが「教育原理」です。
生徒指導や学習指導要領など、教員として必要な知識が詰まっていますよ!
この科目を攻略できれば、かなり優位に立つことができます!
前半で科目の特徴、後半で勉強方法をまとめています。
また、教職教養だけで受験できる自治体も紹介!
ぜひ参考にしてくださいね。
それでは、見ていきましょう!

タップできる「もくじ」
教員採用試験 教職教養科目が重要な3つの理由
- 平均点が高い
- 受験者のなかで差がつかない
- 面接や論文でもでてくる
1つずつ解説していきます。
理由①:教職教養=平均点が高い
教職教養は出題数が多いため、全員が勉強してきます。
そのため、平均点は高め。
その証拠が次のデータです。
これは某予備校の模試から算出したデータで、教職教養と一般教養の平均点を表しています。
見ての通り、教職教養の平均点は68%で高いことがわかります。
つまり、多くの受験者が点数を稼ぐ科目なので教職教養は重要と言えます。
理由②:受験者の中で差がつかない
「教職教養は受験者の中で差がつきやすい」というのは間違いです。
むしろ全員が真剣に勉強してくるので差はつきません。
下記のデータを見てください。
これは「どの科目を優先して勉強したか」というアンケート結果です。
アンケート結果によると、教職教養を優先して勉強した割合は74%。
多くの受験者が勉強していたことがわかりますね。
理由③:面接や論文でも出てくる
面接や論文でも教職教養の知識(主に教育原理)がないと解答できないテーマがでています。
例えば論文のテーマがこちら。
いじめは子どもたちの心身に重大な影響を及ぼす深刻な問題です。あなたは、いじめについてどのように考えますか。また、あなたは、教員として、いじめの防止・根絶のため、日頃の教育活動において、どのように取り組んでいきますか。子どもたちに育みたい能力や態度等を踏まえ、具体的に書いてください。
「いじめ」に関する知識(いじめ防止対策推進法やいじめ防止対策基本方針など)を用いて論述することが必要ですね。また、個人面接でも教職の知識を問われています。
- 体罰と懲戒の違いは何ですか。
- 不登校の未然防止の手立てについて説明してください。
- クラスにADHDや自閉症の子がいます。その子たちが教室を歩き回っていると,保護者から相談がありました。どう保護者対応しますか。
- 学校教育法第12条について説明してください。
一次試験が免除で筆記試験がない人も少しは教職教養を勉強しておく必要がありますね。
続いて、科目ごとの特徴を見ていきましょう。
【まとめ】教員採用試験 教職教養科目の特徴を解説します
- 教育原理
- 教育法規
- 教育心理
- 教育史
- 教育時事
順番に特徴を解説していきます!
教職教養科目①:教育原理
教育原理は、優先して勉強しましょう!
なぜなら、出題数が多く、面接でも知識が必要だからです。
教育原理の攻略が合格への近道と言っても過言ではないですよ!
詳しくは「教員採用試験の科目「教育原理」が重要な3つの理由【特徴と分野】」を見ておくと理解が深まりますよ。

教職教養科目②:教育法規
教育法規は、苦手意識をもつ受験者が多いです。
「法律」なんで難しいイメージがあるのだと思いますよ。
でも、出題数が安定しているため得点源にできると有利です。
また、面接でも条文を聞かれているので、注意が必要。
詳しくは「教員採用試験の科目「教育法規」の特徴|出題の多い9分野を解説!」を参考にしてくださいね。

教職教養科目③:教育心理
教育心理は、出題されない自治体もあります。
出ても数問なので、優先順位は低いかと。
しかし、面接や論文で知識がないと評価されない場合もあります。
なので、対策は必要な科目ですよ!
詳しくは「【科目】教員採用試験 教育心理の特徴3選|重要な6分野も解説!」を参考にしてくださいね。

教職教養科目④:教育史
教育史=歴史なので暗記科目です。
だから「いやだな・・・」と思う人は多いはず。
出題されない自治体も増えており、出ても1問くらいなので優先度は低めです。
詳しくは「【科目】教員採用試験 「教育史」の特徴3選|捨てるのは損です!」を参考にしてくださいね。

教職教養科目⑤:教育時事
教育時事は、けっこう重要です。
なぜなら、出題数が増加傾向にあるから。
文部科学省や中央教育審議会が出す「答申や通知」などの資料問題です。
教員として、知っておくべき知識なので出題数が増えているんですね。
詳しくは「【科目】教員採用試験 教育時事とは?特徴3つと頻出分野6個を解説!」を参考にしてくださいね。

【まとめ】教員採用試験 教職教養科目の勉強法を解説します。
- 教育原理
- 教育法規
- 教育心理
- 教育史
順番に勉強法を解説していきます!
勉強法①:教育原理
勉強をするまえに、過去の出題傾向を知りましょう。
なぜなら、出題範囲が広いからです。
全部で12分野あるけど、必要なのは4、5分野ってことが多いですよ!
詳しくは下記で解説しています。

勉強法②:教育法規
教育法規は覚える条文にパターンがあります。
そのため、過去の出題傾向を知れば楽に攻略することができますよ!
詳しくは下記で解説しています。

勉強法③:教育心理
教育心理は、直前期に詰め込みましょう。
範囲は狭いし、暗記で片付くからです。
しっかり対策すれば得点源にできる科目なので、やっておいて損はないですよ!
詳しくは下記で解説しています

勉強法④:教育史
教育史は出題数が少ないため、捨て科目にされがちです。
しかし、覚えるキーワードは限られているため、勉強すべきかと。
もちろん、優先順位は低いので、余力があればやっておきましょう!
詳しくは下記で解説しています

教員採用試験 教職教養科目のみで受験できる自治体は10個!
- 岩手県
- 福島県
- 東京都
- 岐阜県
- 奈良県
- 岡山県
- 広島県・広島市
- 熊本県
- 熊本市
- 宮崎県
上記のほか、一般教養の出題はあるけど、内容が「時事のみ」「国語だけ」「特殊な試験」といった対策をあまりしなくても解くことができる自治体も探せばあります。
自治体の特徴を解説します。
教職のみ①:岩手県
- 試験時間:60分
- 問題数:60問
1問1分で解かないと時間切れになりますよ!
教育法規と教育史の出題が割と多め。
教職のみ②:福島県
福島県は全問記述式です。
また、受験校種によって、出題問題が異なるので注意。
問題数は30問~
教職のみ③:東京都
- 試験時間:60分
- 問題数:25問
教育原理と教育法規を中心とした出題構成。
出題レベルは割と高めで、校種ごとの学習指導要領の内容が違います。
教職のみ④:岐阜県
- 試験時間:60分(専門含む)
- 問題数:10問
全科目からバランスよく出題があります。
専門教養の配点が教養の3倍~6倍あるため、おまけ要素が強いです。
教職のみ⑤:奈良県
- 試験時間:45分
- 問題数:30問
教育時事の出題が圧倒的に多く、難易度は全国トップクラス。
逆にいえば対策しにくいので、頻出分野の正答が必須。
教職のみ⑥:岡山県
- 試験時間:50分
- 問題数:25問
教育原理と教育法規の出題が多めです。
ちなみに岡山市は一般教養の出題があるため、悩む人は多いとか。
教職のみ⑦:広島県・広島市
試験時間:60分
全国で唯一、論述形式です。
「語句を使って、300字で説明せよ」みたない出題がありますよ!
学習指導要領が70%なので、対策はしやすいです。
教職のみ⑧:熊本県
- 試験時間:40分
- 問題数:40問
教育法規と教育時事を中心に問題が作成されています。
教職のみ⑨:熊本市
- 試験時間:40分
- 問題数:40問
2018年から熊本県と試験を別に実施するようになりました。
熊本県と受験を迷っている人は注意が必要です。
教職のみ⑩:宮崎県
- 試験時間:50分
- 問題数:45問
教育法規と教育時事を中心に、宮崎県に関する問題と教育原理が少しでる傾向です。
教育史はほとんど出題がありません。
教員採用試験 教職教養科目を攻略しよう!
教職教養の攻略=合格への近道です。
なかでも、「教育原理」は面接や論文でも必要なので、優先して勉強しましょう。
本サイトでも勉強方法を解説しているので、是非参考にしてくださいね。