【模範解答あり】教員採用試験の論文で頻出テーマ3選と今後の予想

教員採用試験 小論文のテーマ(過去問)

悩む人

教員採用試験の論文でよく出るテーマはなんですか?例題や模範解答を教えてください。

今回はこのような論文試験のテーマについて解説していきます。

✔︎本記事の内容
  • 論文試験で頻出のテーマ3選
  • テーマ予想
  • 例題と模範解答を紹介

福永

この記事を書いている僕は、大学などで教採指導歴12年目。月間平均アクセス数15万の総合サイト「教採ギルド」の運営をしています。

なお、論文の対策方法(書き方)を知りたい場合は、下記記事を参考にしてください。

【対策は過去問から】教員採用試験の論文は書き方と添削がすべての理由

【教員採用試験】論文で頻出のテーマ3選を解説

教員採用試験 小論文の過去問

論文試験で頻出のテーマを3つ紹介します。

  • いじめへの対応
  • 不登校への対応
  • 発達障害への対応

テーマ①:いじめへの対応

いじめの認知件数は年々増加しており、とくに小学校の低学年の増加が目立っています。

いじめの内容は「悪口、冷やかし」がダントツで1位。

最近はSNSを使ったいじめが増加傾向にありますよ。

原因や対策法など自分の考えや文部科学省の通知などを整理しておくようにしましょう。

例題

いじめは子どもたちの心身に重大な影響を及ぼす深刻な問題です。

 

あなたは、いじめについてどのように考えますか。

 

また、あなたは、教員として、いじめの防止・根絶のため、日頃の教育活動において、どのように取り組んでいきますか。

 

子どもたちに育みたい能力や態度等を踏まえ、具体的に書いてください。

テーマ②:不登校への対応

不登校も年々増加傾向にあり、教育問題となっています。

とくに、小学校1年生から学年が上がるにつれて不登校になる率は高い

小学校6年生から中学校1年生に上がるときに問題となる「中1ギャップ」の影響などが理由ですね。

社会的背景なども考えながら対策するようにしましょう。

例題

学校は、全ての児童生徒が豊かな学校生活を送るところです。

 

しかし、様々な要因で、登校しないあるいはしたくともできない、いわゆる不登校児童生徒もいます。

 

あなたは、全ての児童生徒が豊かな学校生活を送れるよう、教員としてどのように取り組みますか。

 

具体的に述べなさい。

テーマ③:発達障害への対応

特別支援学級のほかに、通常学級でも発達障害をもった子どもが増えているのを知っていますか。

特別支援学校を志望していなくても、発達障害をもった子どもの対応をする可能性が増えているんですね。

また、学習指導要領でも学びの困難さがいわれており、対応力が必要となっていますよ。

今後も、発達障害を含めた特別支援教育は、すべての学校で実施されるものと認識しておくことが大切です。

例題

「発達障害を含む障害のある幼児児童生徒に対する教育支援体制整備ガイドライン~発達障害等の可能性の段階から、教育的ニーズに気づき、支え、つなぐために~」(平成29年3月文部科学省)に、

 

特別支援学校は、地域における特別支援教育のセンターとして、各学校の要請に応じて、教育上特別の支援を必要とする児童等の教育に関し必要な助言又は援助を行うよう努めることが、示されています。

 

特別支援学校のセンター的機能の具体的内容を二つあげ、それぞれについて、あなたは特別支援学校の教員として、どのような取組みを行いますか。

教職教養の知識が必要なので、勉強も必須ですね!

番外編:学習指導要領

学習指導要領に関するテーマも、まだまだ頻出ですよ!

例題

小学校学習指導要領(平成29年3月告示)では、質の高い理解を図るための学習過程の質的改善に向けて、どのようなことが求められていますか。

 

また、そのことを踏まえ、あなたは授業実践においてどのように取り組みますか。

 

あなたの考えを具体的に述べなさい。

今後の予想テーマ:ICT(情報)教育

小学校でプログラミング教育が始まるなど、教育現場にICTが導入されつつあります。

例題

インターネットやスマートフォン、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などの普及に伴い、教育現場ではこれまで以上に情報モラル教育の充実が求められています。

 

今、学校ではこれらの情報メディアに関してどのようなことが問題になっていますか。

 

また、今後、児童生徒に対し、どのような指導や教育が必要ですか。

 

学校で起きている問題の原因や背景にも触れながら、必要な指導や教育のうち、あなたが取り組みたいことについて具体的に述べなさい。

【教員採用試験】論文の例題と模範解答3選

実際の事例を用いながら模範解答をまとめています。

内容は個人的な見解が強いので参考にならないかもですが、「書き方」や「文章構成」を意識してみてください。

問題と模範解答①:「自己肯定感」を高めるには

【序論】

自己肯定感は、自分の考えや行動が他人から認められる、褒められることによって高まっていくものだと考える。これを踏まえ、私は次のような取り組みを行い子どもたちの自己肯定感を高めていく。

【本論】

まず、一人一人が活躍し、認め合える学級づくりをすることである。具体的には、一人一人に役割・当番制を取り入れて、行動に責任を持たせる場を作ったり、朝の会や学級会などで自分の考えや思いを話す機会を設けたりする。また、帰りの会や道徳の時間に友達のよいところを発表する機会を設けることも考えている。このような自分の言動が周りから認められる体験を通して、子どもたちは自分の存在価値を実感することができるようになる。

次に、達成感や成就感を味わうことができる授業を行う。例えば、授業中に一人一人が活躍できる場を作ったり、基礎編や応用編などの複数の課題を準備して、自分のペースで取り組めるようにしたりする。また、私が一人一人の状況に応じた助言や指導を行いながら、子どもたちのよさを認めていく。そうすることで、子どもたちに「わかった」「できた」という喜びを経験させ、自信を持たせていく。

【結論】

自己肯定感は明日からすぐに高まるものではない。私は、学校の教育活動全体を通して、子どもたちが自分のよさや価値に気付くことのできる活動に取り組み、自己肯定感を高めるよう、日々邁進する所存である。

問題と模範解答②:「子どもたちが豊かな人間関係づくり」をできるために

【序論】

豊かな人間関係とは、多くの人々と協力することで、自らも人とのつながりの中で生きていることを感じて築かれる関係である。私は教師として、子どもたちが人とのつながりを感じる機会や場所を与えていきたい。

【本論】

まず、子どもたちが深い絆で結ばれた学級になるように日々、気を配っていく。具体的にはグループでの調べ学習やお話会を積極的に作る。そのとき、子どもたちの得意不得意を把握しながら、司会などの役割を与え、全員が経験できるようにする。その上で自分とは違う立場の考え方に寄り添うことで人とのつながりを意識させる。

次に、委員会活動やクラブ活動といった特別活動に積極的に取り組む。これらの活動は年齢が違う集団での生活を体験できる場であるため、教室外でも自分の居場所や活躍の場を増やせるため、子どもたちの心の安定にもつながると考える。また年齢や考え方が違う集団の中で自分の役割をみつけ、協力しながら達成感を味わうことで年齢に関係ない豊かな人間関係が生まれていく。具体的には子どもたち同士で話し合わせ、計画させ、実行させる活動をやっていく。そうやって失敗やトラブルも経験させることで子どもたちの自主性を尊重しながら助言を与えていきたい。

【結論】

私は教師として、学級経営や特別活動においても、人と人とのつながりを実感できるようにしていく。そのために私自身がまず、子どもたちとの確かな信頼関係を築けるように努めていく所存である。

問題と模範解答③:「子どもたちに確かな学力」を身につけさせる

【序論】

「確かな学力」とは、「児童生徒が主体的に学ぶ意欲を高め、学んだことを表現できる力」である。子どもたちが、希望に満ち溢れた、満足感いく学校生活を送るためにも、「確かな学力」の定着は最重要課題である。そこで私は以下のような方法で指導していきたい。

【本論】

まず子どもたちに考え方は無限にあることを理解させる。例えば算数の授業では、基本的な計算を繰り返して習慣づけさせる。速さを求める問題では、距離と時間の単位を合わせる必要を考えさせるなどする。そうすることで一つの問題でも、正答の導き方にはたくさんの道筋があることを教え、新たな発見や気づきを実感させることが重要である。これは、子どもたちに学ぶことの興味を持たせることにもなる。また関心や学習意欲を高めることにもつながると考える。ときには机間巡視をし、子どもたちの学習状況を把握したうえで、必要な助言を与えていく。さらに、日常生活や今後生きてい行くうえで遭遇する様々な場面において試行錯誤して考え抜くという姿勢も身につけさせたい。

【結論】

このように、「確かな学力」を定着させるために、まずは教師自身が授業の在り方や取り組み方を見直す必要がある。私は授業を大切にするという強い意志のもと、自己研鑽に励む所存である。

 

用試験 論文のテーマまとめ

本記事では、論文のテーマをまとめていました。

論文で点数を取るには、「知識+文章力」が必要ですよ!

まずは教職教養の勉強をしっかりしましょう。

そして、合間を見つつ、文章力を鍛えていくことが大切です。

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