教員を目指している人
教育原理は、出題数が多く、範囲が広いため重要な科目です。
そこで、本記事では「教育原理の勉強法」をテーマに攻略法を解説します!
福永
勉強で大切なことは、次の3つです。
- 全体像の把握
- 出題傾向の確認
- アウトプット中心の勉強
これを意識しつつ、対策すれば短期間でも点数を取れる勉強ができますよ!
様々なケースに分けて、期間に応じた勉強法を解説しますね。
ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:教員採用試験の科目「教育原理」が重要な3つの理由【特徴と分野】
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教員採用試験 教育原理の勉強法【期間別に解説】
- 1年計画
- 6ヶ月計画
- 3ヶ月計画
1つずつ解説します。
ケース①:1年計画
時間があるので、全体像を把握しましょう!
おすすめは、実務教育出版の「教職教養らくらくマスター」です。
コンパクトで持ち運びがしやすく、赤シートで隠しながら重要ワードを覚えることができますよ!
初めは赤シートを使わずに、流れを知る意味で流し読みをしましょう!
志望先の過去問を分析しましょう!
なぜなら、試験には出題傾向があるからです。
例えば、東京都、大阪府、横浜市の出題傾向を比較したデータがこちら。
分野 | 東京都 | 大阪府 | 横浜市 |
---|---|---|---|
教育課程 | 1 | ||
学習指導要領 | 5 | 2 | 5 |
生徒指導 | 1 | 2 | 1 |
特別支援教育 | 1 | 2 | 2 |
人権・同和教育 | 2 | ||
安全教育 | 1 | ||
道徳教育 | |||
特別活動 | |||
情報教育 | |||
生涯学習・社会教育 | |||
学習評価 | |||
学校・学級の運営 |
自治体によって、出題傾向が違いますよね。
勉強の方向性を決めるためにも、出題傾向を知りましょう。
おすすめは、協同出版の「教員採用試験「過去問」シリーズ」です。
過去5年分の問題が収録されているので、手っ取り早く分析ができますよ!
勉強は、アウトプットを中心にしましょう。
なぜなら、インプット中心の学習よりも、アウトプット中心の方が記憶に残りやすいからです。
カーピック博士(パデュー大学)の実験によると、「インプットを繰り返すよりも、アウトプットを繰り返すほうが、記憶の定着がいい」との結果もでています。
科学的にも実証されているわけですね!
つまり、問題集を使って、アウトプット勉強をすることが、知識の定着率を上げるために必要ということ。
おすすめは実務教育出版の「教職教養 よく出る過去問224」です。
最初に解説した「教職教養らくらくマスター」と対になる問題集で、解説がとても詳しいのでおすすめ!
この2冊を徹底的に勉強していけば、合格点は楽勝です!
総仕上げとして、予備校の模擬試験を数回受験しましょう。
模試を受けることで、時間配分や初見問題への対応力を鍛えていきます。
ここで間違えた問題を復習して、付加価値としてインプットすればOK。
教育時事の対策は、直前期に詰め込みましょう!
おすすめは予備校の短期講座です。
1人では範囲を絞ることが難しいですし、手っ取り早く勉強するには予備校の授業がベスト!
近くに予備校がない場合は、実務教育出版の「速攻の教育時事」を詰め込めばOK。
あまり深掘りしても効果は薄いのですよ。
ケース②:6ヶ月計画
試験まで半年しかない場合も、1年計画と基本は同じです。
最初は科目全体の構造を把握しましょう。
科目ごとの繋がりがわかると、理解がしやすいからです。
おすすめは、時事通信の「 Pass Line突破シリーズ」。
30日間で教職教養の要点を、ササッと理解できる要約本で、教育原理だけなら10日で終わりますよ!
文量も多くないため、早く読み終わることがポイントです。
勉強の方向性を決めるためにも、出題傾向を知りましょう。
おすすめは、協同出版の「教員採用試験「過去問」シリーズ」です。
必要な科目と、いらない科目を仕分けることが重要です。
ここをやればわかるけど、結構いらない分野って多いですよ!
「 Pass Line突破シリーズ」では、知識の穴がけっこうあるので、問題集を使ってカバーしていきます。
おすすめは、時事通信の「Hyper実戦シリーズ」です。
全国の過去問が集約されており、問題数が多いので知識の穴埋めに最適!
最低3週ほどやれば、かなりの知識をインプットできていますよ!
この後は、1年計画と同じです。
模試を受けて、時事の強化をすればOK。
ケース③:3ヶ月計画
4月くらいから始めるケースです。
3ヶ月でも何とかなりますよ!
やるべき科目・分野を絞り込むために、過去の出題傾向を知りましょう!
おすすめは、協同出版の「教員採用試験「過去問」シリーズ」です。
過去問分析も、かなりの時間を取られるので、僕が公開しているnoteを使う手もありですよ!
過去5年分の出題傾向をグラフにして公開しています(一部自治体のみ)!
過去5年分のデータを公開
出る分野に絞って、勉強しましょう!
圧倒的に時間が不足しているため、出ない分野は切り捨てることがポイントです。
使う過去問は、協同出版の「全国まるごと過去問題集」。
全国の過去問が「分野ごと」に集約されている問題集で、必要な箇所だけを徹底して攻略できますよ!
解説が少々雑なので、参考書を1冊持っておくといいかもです。
あとは、同時進行で「模試」と「時事」対策も忘れずに行えばOK。
以上、期間別の攻略法でした。
全国まるごと過去問題集教職教養(2022年度版) 分野別 項目別 (教員採用試験「全国版」過去問シリーズ) [ 協同教育研究会 ]【勉強法】教員採用試験 教育原理2つの注意点
- 参考書は、あくまで「参考」です。
- 学習指導要領の校種
順番に解説します。
注意点①:参考書は、あくまで「参考」です。
参考書をメインに勉強するのはやめましょう!
なぜなら、無駄が多すぎるからです。
詳しくは「【注意】教員採用試験 間違った3つの勉強方法【やると落ちます】」を参考にしてみてください。
これにあてはまっている人は注意が必要です!
注意点②:学習指導要領の校種
学習指導要領は、小学校学習指導要領~特別支援学校学習指導要領まであります。
そこで、疑問に思うのが「関係ない校種まで必要なのか」です。
東京都や長野県を除き、多くの自治体で勉強は必要ですよ!
例えば、横浜市や愛知県の出題がこちら。
横浜市(2019年)
- 幼稚園学習指導要領:1問
- 小学校学習指導要領:3問
- 中学校学習指導要領:1問
愛知県(2019年)
- 小学校学習指導要領
- 中学校学習指導要領
- 高等学校学習指導要領
- 特別支援学校学習指導要領
校種に関係なく出題がありますね。
つまり、どの校種を受験するにも「すべての学習指導要領は必要」です。
これも過去の出題傾向を知っておけば、対策できますね!
教員採用試験 教育原理の勉強法まとめ
教育原理の勉強法をまとめていました。
どの自治体でも出題数が多く、対策は必須です。
勉強をするうえで、大切なことは次の3つ。
- 全体像の把握
- 出題傾向の確認
- アウトプット中心の勉強
これを実践することで、勉強はできますよ。
基本は暗記です。
効率よく勉強をしていきましょう!