教員を目指している人
これを解決します。
教育法規は、固そうなイメージが強いので、苦手な人は多いです。
しかし、出題数が安定しているため、対策しなくてはいけません。
そこで、この記事では、期間に応じた勉強法を解説していきます。
福永
結論を先に言えば、出る条文は決まっていますよ!
それを早めに知って、勉強することがポイントです!
勉強していくうえでの注意点も一緒に解説しているので、参考にしてみてくださいね。
それでは、見ていきましょう!
タップできる「もくじ」
教員採用試験 教育法規の勉強法【期間別に解説】
- 1年計画
- 6ヶ月計画
- 3ヶ月計画
順番に解説します。
ケース①:1年計画
試験まで1年くらいあるなら、全体の流れを把握しつつ勉強ができます。
具体的な手順は次のとおり。
教育法規は、他科目との関連があるので、全体の流れを把握しておくと理解が進みますよ!
まずは、実務教育出版の「教員採用試験 教職教養らくらくマスター 2022年度」を一気に読み流しましょう!
付属の赤シートで、キーワードを隠しながら読む参考書ですが、使わなくてOK。
科目間の流れや教育法規を知るためなので、サクサク読んでいきましょう。
志望先の過去問を使って、出題傾向を分析しましょう!
自治体によって、出る分野・出ない分野があるからです。
無駄に多くの条文を覚えたくないですよね。
この作業をしておけば、勉強の方針を決めることができますよ!
おすすめは、協同出版の「教員採用試験「過去問」シリーズ」です。
過去5年分の問題が掲載されているため、分析量としてベスト!
勉強は、問題演習(アウトプット)を中心に行いましょう!
なぜなら、問題を解きながら勉強することで、忘れない記憶を作れるからです。
カーピック博士(パデュー大学)の実験によると、「インプットを繰り返すよりも、アウトプットを繰り返すほうが、記憶の定着がいい」との結果もでています。
科学的にも実証されているわけですね!
つまり、参考書をダラダラ読むよりも、空欄に当てはまるキーワードで覚えた方が記憶に残りやすいってことです。
おすすめは、実務教育出版の「教職教養 よく出る過去問224」です。
解説が詳しく、勉強しやすいですよ!
「教員採用試験 教職教養らくらくマスター 2022年度」と「教職教養 よく出る過去問224
」の2冊で十分合格点を取ることができます。
仕上げとして、予備校などの模擬試験を数回受けましょう。
実践練習や初見の問題に対応するためです。
ここで間違った問題を再度、見直すことで知識の穴をカバーすることができますよ!
あとは、試験まで同じことを何度も繰り返すことがポイントです。
無駄に参考書を買い足す必要はないので、1冊を完璧にしましょう!
ケース②:6ヶ月計画
試験まで半年の方も、1年計画と基本は一緒!
サクッとでいいので、全体像を把握しておきましょう。
ポイントは薄いテキスト(要約本)を使うことです。
おすすめは、時事通信社の「教職教養30日完成」。
教育法規だけに絞れば10日くらいでできるので、サクサク読んでいきましょう!
穴埋め式ですが、答えをみながら書いていいです。
勉強すべき分野を知るために、志望先の過去問を分析しましょう。
なぜなら、出題傾向が自治体によって、違うからです。
- 東京都:教育公務員特例法が100%の出題
- 神奈川:教育基本法が100%
主要条文が違いますよね。
自治体によって、出ている条文が違うため、傾向を知る必要があるのです。
おすすめは、協同出版の「教員採用試験「過去問」シリーズ」です。
過去5年分の問題が掲載されているため、分析量としてベスト!
手順1で使う「教職教養30日完成」は、最低限の知識しか載っていません。
その穴をカバーするために、時事通信社の「Hyper 実戦シリーズ」を使って知識を覚えていきましょう。
全国の問題が掲載されており、問題量としては十分です。
ひたすら覚えていきましょう。
あとは模試を受けつつ、過去問題集を何度も繰り返せばOK。
覚える部分は決まっているので、そこに気づければ楽勝ですよ!
ケース③:3ヶ月計画
試験まで3ヶ月くらいでも、なんとかなります!
志望先の過去問を使って、出題傾向を把握しましょう!
全部を勉強する必要はないため、「出る条文」を知るためです。
過去問分析も、けっこう時間を取られるので、僕が公開しているnoteを活用する手もあり。
一部の自治体ですが、過去5年分の出題傾向を公開していますよ!
これを見れば、出る分野が一瞬で分かってしまうため有益!
過去5年分のデータを公開
「全国まるごと過去問題集(2022年度版)」を使って、出る条文に絞って覚えていきましょう。
このテキストは、全国の過去問を「分野ごと」に集約しているため使い勝手がいいです。
少し解説が雑な点が残念ですが、単純暗記をすればいいので気にする必要はないかと。
ひたすら問題形式で覚えることで、インプットしやすいのでおすすめです!
同様に、模擬試験は受けましょうね。
教育法規は、短期間でも勉強がしやすいです。
しっかり、出る条文を把握して対策しましょう!
全国まるごと過去問題集教職教養(2022年度版) 分野別 項目別 (教員採用試験「全国版」過去問シリーズ) [ 協同教育研究会 ]教員採用試験 教育法規を勉強するときの注意点
- 参考書のべた読みは非効率
- 出やすい条文は決まっている
順番に解説します。
注意点①:参考書のべた読みは非効率
すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。
2 国及び地方公共団体は、障害のある者が、その障害の状態に応じ、十分な教育を受けられるよう、教育上必要な支援を講じなければならない。
3 国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、経済的理由によって修学が困難な者に対して、奨学の措置を講じなければならない。
参考書のべた読みは、これをひたすら読んで覚えることなので辞めましょう。
問題集を中心とした勉強なら、覚えるべき部分を、実践形式で覚えることができます。
すべて国民は、ひとしく、その( )に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。
2 国及び( )は、障害のある者が、その障害の状態に応じ、十分な教育を受けられるよう、教育上必要な支援を講じなければならない。
3 国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、( )によって修学が困難な者に対して、奨学の措置を講じなければならない。
こんな感じで、必要な箇所って少ないんですよ。
記述式で全文を書く必要があるなら別ですが、95%以上の自治体は「空欄補充」か「正誤問題」です。
問われる箇所は決まっているので、そこを頭に入れておけば点数はとれます。
無駄のない勉強をしましょうね。

注意点②:出やすい条文は決まっている
無駄に条文を覚えていませんか?
教育法規で出題される条文は、ある程度決まっていますよ!
例えば、地方公務員法は65条あるけど、出るのは9つだけです。
福永
勉強ができない人は無駄に9つ以上勉強するので、落ちるんですね。
詳しくは「教員採用試験の科目「教育法規」の特徴|出題の多い9分野を解説!」を参考にどうぞ!
教員採用試験 教育法規の勉強まとめ
本記事では、教育法規の勉強法を解説していました。
教育法規は、苦手意識をもつ人が多い科目です。
しかし、傾向を把握して対策すれば、点数が取りやすいので優先して勉強すべき!
もう一度、勉強の手順を復習しましょう。
- 軽く流れを知る
- 出題傾向の把握
- アウトプット中心の勉強
- 模試で実践練習
正しい手順で勉強できれば、教育法規は余裕ですよ!